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社会人向け大学院に、向く人、向かない人

社会人向け大学院に、向く人、向かない人がいる。

大学院はそれなりの課題もあり自身のタイムマネジメントができる人でないと厳しい。

自分の場合で言うと、学ぶことが新しい事ばかりだったこともあり、

平日5:00-7:00、18:00-24:00ぐらいまでは講義と課題に追われ、プライベートの時間はある意味会社のお昼休みぐらいになっていった。

休日は朝から晩まで講義と宿題で、あまりにも厳しかった時にフィットネスに一時間ぐらいいったりして気分転換するのが日課となっていった。

たまたま、単身赴任だった事も幸いして、なんとか時間創出できていたが、

新婚の人やお子さんが小さな人は時間を創出するのが大変そうで、家族の協力を得るのに苦労されていた。

会社に通いながら、大学院に行くのは「時間」との戦いになる。

それがある意味、タイムマネジメントの勉強ににもなるのだが、

「無駄な会議は出ない」「無駄な社内の飲み会にはいかない」「無駄な仕事をしない」

という行動を徹底しないと「時間創出」ができなくなっていく。

通勤時間やプライベートの過ごし方について本気で考えだすようになっていく。

特にプライベートの時間に関しては、小さな飲み会や会合にしても、目的意識を持つようになってくる。ゴルフなどで一日の大半がとられるような日でも、先輩や同僚、得意先の人から「何かを学ぼう」という意識が芽生えてくる。

自分の人生の「タイムマネジメント」ができる人。まずはこれが第一の課題となる。

家族の協力が必要になる人は、まずは奥様ときちんとそのあたりを話をしてから始めるほうが良い。

二つ目は、モチベーションが保ちつづける根気がある人でないと厳しい。

あらゆる事にいえることでもあるが、モチベーションを保つのは重要だ。

自身は製品開発や改良をしているが、ある先輩から「1000に3つしかヒットしない、新製品の世界だけど、失敗というの『あきらめる事』、改良を繰り返し続ければ『成功』となる確率は数段上がる」という話をたたきこまれていた。学びの世界でも同じなのかなと思う。1年や2年学んでいると心折れそうになる場面もくる。毎日のディスカッションや講義についていけず、くじけそうになる時も必ずある。

あきらめちゃいけない。

今までの経験や変なプライドは捨てて、分からない事はきちんと「分からない」と質問し分かるまでやり続ける事が重要だ。本当に「聞くのは『一瞬の恥」で分からないまま放置するのは『一生の恥」」となる。また「恥」をかいたほうが、身になったりする。私の場合は、これに気づくのに半年かかり、もったいない半年を過ごしてしまったと後悔している。通学生の場合も、オンラインの場合でもスクリーニングなどを通じて、同窓生と切磋琢磨しながら、時には気持ちを共有しながら学びを続けるのが良いだろう。

三つ目は、素直な人である事だと感じる。

先にも書いたが、社会人として今まで色んな学びを得てきているのは間違いがない。だけれども、その話は一度すべて一度引き出しにしまって、飛び込んだほうが良いと感じる。セミナーでも実務でも何でもそうだが、「何かを得よう」という心持ちで臨む人と「意味ないだろうな。。」と思って臨む人では、吸収する力が大きく異なる。もしかすると会社から派遣されて、それほどのモチベーションなく大学院にきている人もいるかも知れない。やはり見ていると「学びの質」は大きく異なるし、卒業するタイミングでの差は計り知れないほど大きくなっているのに気づく。今までの経験にしがみついていると学びの量も少なくなってしまうこともあるので注意が必要。一度素直にすべてを受け入れてから、後々に自身の経験と照らし合わせて、結論を導き出せばよいだけの話であって、学びの最中から自身の経験を持ち出し、結論を急ぐ必要はない。

四つ目は、心身ともに健康な人である事。

同窓生の中にも何人か健康をくずして退学や留年をしていった方がいらっしゃった。タイムマネジメントもそうだが、健康はすごく重要だ。一体なんのために学んでいるのかも分からなくなっていく。忙しい中でも朝のジョギングやフィットネスなど体力低下も防いでいかないといけない。また運動で頭を空っぽにする時間をつくるというのも重要だったのかなと今から思うと感じる。心の健康も同じくある。仕事が窮地に立たされ、テンパってしまい、会社が終わってからも土日もその事に心が支配されてしまうタイプの人がいる。その仕事がうまく行かないのは、あなた個人だけの問題ではないし、あなた一人で解決しなくてはいけない問題でもない。当然そうなると、講義や課題もままならず、学業も実務もうまくいかないという事になりがちになる。すべてを自分の問題にしてしまう傾向のある人は、すべてを忘れる時間を作る努力をしたほうが良い。今の状況を変革するために学びをしているという事を忘れずに、心の健康にも気を配れる状況をつくり上げることが大事。

タイムマネジメント」「モチベーション維持」「素直さ」「健康」この4つを意識すればより良い大学院生活を過ごせるのではないかと感じる。