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コロナウィルス脅威甘くみてはいけない(2)

先般コロナウィルスの脅威について書いたが、予想通り感染者数・死者数の「桁」が変わる勢いにある。

2月12日時点で、感染者数45167人、死者数1115人となった。

現状のデータ推移からみると、湖北省での検査体制は徐々に整いつつあるものの、一気に検査できるのは3000人~4000人といった程度の検査体制で有ることが推移から推測できる。

vdata.nikkei.com

私の会社でも備蓄していたマスクが社員に配られると状況となってきたが、日本国内における広がりが抑えられるか否かはこの1か月にかかっているだろうと推測される。

もし、どこか大都市圏の学校・会社員で一名でも感染者がでたとすると、様々なところで消毒や休業など、若干のパニックが起こることが推定される。

幸いなことに、現時点でそのようなことが起こっていないが、武漢からのチャーター機で帰国し、そのまま自宅に帰宅に帰ってしまった方が感染していたという事実をみても、いつどこからパンデミックが起こっても不思議ではない状況が起こっている。

ただ、世界での感染の広がりのペースをみると一部のアジア国を除いて、世界での感染者がいまから二桁増えるという事に関しては「封じ込み」ができたのであろうと推測する。日本においても、純粋な感染者数が100人を超えることはあっても、奈良公園の鹿が狂暴になる事はあっても、1万人になる事は回避できたのではないだろうか。(最悪の状況になっても1000人程度か)

ここからは、どのように収束できるか、いつ安全宣言を出し、中国国内を正常化していけるか、マイナスになった経済活動を影響なく再開できるかという観点に移ってくる。

WHOは、横浜港に入ったダイヤモンドプリンセス号を注視しているという。

どのように感染が広がり、どのように収束するのかの重要なケースになるとの事。

湖北省でも危険なエリアに近い方が多いと言われている第一便のチャーター機で帰国された方のホテル内で感染者が広がらなかった事は朗報だ。どのような隔離体制、検査体制を引けば「(一定の)安全宣言」ができるのかの事例を出せたことは、今後の正常化に向けて、大きな役割を果たしている。

収束にみせて、どのような形で「安全宣言」を出していけるか、中国政府、WHOの役割は大きい。初期対応について批判のあった本件、「収束」については、「すばやく、賢明な判断」を出し、経済活動の影響も最小限に抑えるべく、世界が協力して動いてほしいと祈る。