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コロナウィルス脅威甘くみてはいけない

皆さんご存じの通り、新型コロナウィルスは脅威をふるっている。

2月7日現在で、感染者数は31468人、死者数は638人。

今も増え続けている。

毎日3000人~4000人のペースで感染者は増え、死者は60人ペースで増え続けている。

感染地域もアジア各国はもちろん、豪州・欧州・米国と地域を広げつつある。

中国国内での検査体制の整備が進めば、1100万都市の武漢での感染者数は爆発的に増える可能性もあるだろう。感染者数の一桁、いや二桁が変わることも想定しておくべきだろう。

武漢での突貫工事でできた病院の収容人数は数千人程度の規模。これではとてもじゃないが対応できないのは明白。病院というより、収容施設化してしまうのではないかという危惧も感じる。

様々な報道の中で、政府の対応の遅れやWHOの認識の甘さも指摘されているが、気になるのは、様々な判断の中で「忖度」が無かったのか?という事だ。

WHOの資金提供源は中国も大きなものになっている。テドロスWHO事務局長は中国も支援しながら事務局長に就任したとも言われる人物。中国を訪問し「中国の対応は過去にないほど素晴らしい」と発言。少なくともパンデミックが発生している現状で発言すべき内容ではない。米トランプ大統領も同様の発言。世界の指導者たる人たちが、直近の対応や更なる善後策の話ではなく、報道から流れてくる情報は、自身の保身からくる「自分ファースト」の発言のように見えてしまう。

いづれにせよ、中国政府も武漢の現場も、もちろん日本の各省庁の現場も対応に必死で動いている方々がたくさんいるだろう。

私たちができることは、マスクを買い占め、小金を稼ぐことではなく、自国でのパンデミックを防ぐ行動をとる事と試練を迎える武漢のためにできる事を一人一人が考える事だろう。

世界の指導者は、自国の政争や利害の前に、「武漢加油」「山川異域、風月同天」と書いてマスクを送った「世界市民」の意識を持つべきなのではないだろうか。