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コロナウィルス脅威甘くみてはいけない(3)

前回書いた記事からコロナウィルスの感染者は3万人が増えた。

2月17日現在

感染者数71,324人・死者数1775人となっている。

前回書いた記事から感染者数が「二桁」増える事はないだろうと書いたが、増加の推移をみても「二桁」増えるのはないかとみられる。

このまま緩やかな感染者数の増加、1か月後あたりからの感染者数の減少というのを心から願うが、

①感染者の職業にからむ接触人数

②感染者の移動にからむ接触人数

③水際・封じ込め施策の誤った解除タイミング

がなければ、日本における感染者数が1000人台(クルーズ船除き)に乗ることはないものとみられる。

厚生労働省は「感染経路」が不明なこと・「感染者数増」から、「感染者」の行動・移動詳細を発表することをやめたとしているが、ある程度の混乱もあるかもしれないが、封じ込めのためには、分かっている部分だけでも公表をしていった方がよいのかと思う。各地域の経済的影響も考えたものかと考えるが、今回の判断が更なる混乱・経済的影響・前回に続く東京オリンピックの延期につながらない事を祈る。

東京オリンピック年という特別な経済効果を生む年という事を考えても少し厳しめの対応をしても良いのではないかと考えるが、SARSが収束したのは7月。早く対応をしないと本当に、2度目の東京オリンピック中止に追い込まれてしまう。スケジュール通り行うのか、中止するのか等々の判断を、感染者数が増え続けているであろう今月中に迫られる中、政府・東京都はどのように判断するのだろうか?

大阪府が発表している感染者(中国観光客バスに同乗)の詳細行動の報告をみても、どんな事にきをつければいいのかまったく分からない。より詳細な報告がなければきをつけようがない。

以下、大阪府発表

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【概要】
(1)年代:40代
(2)性別:女性
(3)居住地:大阪府
(4)症状、経過:
  1月20日(月曜日)       発熱、医療機関(府外)受診。受診してからはマスクを着用(以降の日も終日着用)。
  1月21日(火曜日)       医療機関(府外)受診
  1月22日(水曜日)       体調不良でガイドを交代し、大阪府外から大阪市内へ移動。大阪府内の医療機関Aを受診。大阪市内の自宅に戻る。【訂正済み】
  1月23日(木曜日)       症状改善なく保健所に相談し大阪府内の医療機関Bを受診。発熱、呼吸器症状および、胸部CT画像で肺炎所見あり入院となった。
  1月24日(金曜日)から1月26日(日曜日)  37度から38度台で継続した発熱
  1月28日(火曜日)       疑似症サーベイランスとして、国立感染症研究所へ検体搬送
  1月29日(水曜日)       症状は改善。咳のみ。経過観察のため入院中。陽性判明

(5)行動歴:
 <1月12日(日曜日)から1月17日(金曜日)までは武漢市からのツアー客が乗車するバス(国内6例目の患者も同乗)にガイドとして乗車>
  1月11日(土曜日)から1月13日(月曜日) 府外
  1月14日(火曜日)               大阪府外・府内
  1月15日(水曜日)から1月16日(木曜日) 大阪府内・府外
 <1月17日(金曜日)から1月22日(水曜日)は別のツアーのバスにガイドとして乗車>
  1月17日(金曜日)から1月18日(土曜日) 大阪府内・府外
  1月19日(日曜日)                府外(鼻汁)

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この報告から、私たちができる事は大阪には近づかない!という事しかない。

泉岳寺にある大手通信系会社の社員が感染したとの話があるが、おそらく消毒等の対応確実に行っているものと思われる。もっと言えばこの感染者の移動交通経路についてはかなり詳細なものがあると思われ、まだ封じこめにできる事をあるはずかと思われる。公表はしなくても良いが、厚労省は極秘裏にでも対応を進めるべきだろう。もっといえば、東京の屋形船はもっと分かりやすく乗客を囲いこめる可能性があり、経済的な補償とともに、検査対応をしたほうが良いだろう。

和歌山はもっと分かりやすい。基本的には院内感染が中心。この病院にかかわる方についてはきちんと全員検査すべきだろう。

できる部分からして置いたほうが良い。

個人的には、SARS同様に夏ごろには収束するのだろうと想像するが、経済・株価については危ない状況がはらんでいるようにみられる。現在の株価はアルゴリズムの影響もあって、影響がほとんどでていない。より詳細な企業業績悪化の発表がでてきた時にどのような推移をするのか目配りする必要がでてきている。世界企業は決して良くない。株価だけが以上に高い。バブル前にみた景色と似ている。気をつける必要がある。必ず何年か周期にやってくるブラックデーは徐々に近づいてきている。