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 日経平均株価はどこまでいくか

約1ヶ月前にコロナウィエルスについてブログを書いたがその際に「バブル崩壊前に景色が似ている」と書いてしまった。

本日日経平均株価は18000円を割り、現実のものになる可能性が高くなってきた。

ブラックマンデーの時は株価は約3ヶ月かけて、下落前から59%まで下落している。

今回はどうか?

過去最大幅の下落とは言うものの、率でいうと、まだ30%程度の下落幅となっており、大きな下落幅ではあるものの、本日の3月13日時点ではブラックマンデー時の約半分のインパクトが起こったとみるのが妥当だろう。

現在の株価の推移は、大口投資家というよりは、AIなどのアルゴリズムに左右されている部分も大きいと推測される。AIは未知のコロナウィルスを認識、把握、学習しきれていないと考えられ、今後出てくる様々な経済指標や学習機能から予測外の動きも短期的にはするだろう。

今回の日経平均の動きは、長期的に株式運用されている方であれば、何となくの予兆は感じていたのではないだろうか?

私自身は株式に関しては、業界人でもなく、いわゆる素人ではあるが、私の父はまさにどっぷりの業界人であったため、多少なりの知見があった事が幸いし、幸い今回の騒動に巻き込まれずに済んだ。

私の見解ではないが、業界人の父の残してくれた話を少し書き起こします。

●株価には必ずルーティーンがあり、それは20〜30年周期にやってくる。

●株価暴落時には、株価と実体経済の乖離の予兆がみられ、株価はその乖離をオフセットしようと動く。

●素人が短期的な売買で収益を出すのは、ギャンブル性が高く運不運に左右される。

●素人の株式投資は、「暴落後」に購入し、「資産」として「安定株」に対して「長期的」に持つこと以外勝ち目はない。

今回のケースは、父が教えてくれた多くの事が詰まっているように感じる。

バブル崩壊後から約30年たち、底値をつけてから20年が経った。そして、トランプさんや安倍さん、黒田さんが株価を上げる事に躍起なり、利益を上げていない企業がその将来性をもとに時価総額が恐ろしく高まり、実体経済との乖離が生まれる状況が発生した。市場はその兆候を見逃さず、コロナウィルスという一つをきっかけによって調整を図った。こう見るのが妥当ではないだろうか。

市場関係者の一部の人は、各先進国の大きな経済対策に期待をよせるが、その活動自身が次の暴落を招く事を見据えた方が良い。対策余地が残っているのは米国の減税や利下げ程度で、日本にはあまり打ち手がない。日本の打ち手は日銀の介入による下げ幅の縮小程度に過ぎない。

先週5000億も焦げ付かせた日銀は、腰を据えて市場を見極め、意味あるタイミング(コロナウィルス収束予兆のタイミング)での介入をするべきだと考える。日本企業の解散価値は18000円あたりと言われる。今が普通の状態。これから起こるのがコロナウィルスによる経済活動による打撃とみるのが冷静な感覚か?

いづれにせよ、株を保有している人も、保有していない人も、まもなく、資産運用を考えるべきタイミングがきている。特に資産運用を始めていない若い人は大きなチャンスがきたと捉える方が良いだろう。また、父の言葉を信じると素人の私にも大きなチャンスがきたと言ってもよいのかな?

思い起こせばバブル崩壊後、孫さんや三木谷さん、堀江さんも含めて大きなチャレンジをし、大きな成功もなし得た。

次の時代が近づいてきている。

世界経済は一つになっている事が今回はっきりした。

情報公開、検閲、デマなどの小さな小さな一つの事象をとっても、「開く力」と「閉じる力」のせめぎ合いが始まってきている。

新たな技術や創造で「開く力」が世界を席巻するのだろう。

バブル崩壊後の失われた20年の最大の失敗は、インターネットの「開く力」を「秩序を壊すもの」として、恐れ、「閉じて」しまった事なのではないだろうか?

日本における、「安心」「安全」「清潔」「秩序」「情報公開」「医療」「平等性」「公助・共助」は世界において戦える武器になる可能性がある。世界での人材獲得も含めてこれらの武器を味方に「開く力」で、また20〜30年後にくる「バブル」を観たい。