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コロナウィルス対策ー長期的な施策をー

3月28日現在、世界では58万人の感染者を超え死者は2万を超えた。

日本においても感染者は1500人に迫り、感染者数の爆発の危険性もでてきた。

2月上旬、私自身も1000人程度で収まるか、世界の感染者数は100万は超えないだろうと考えていたが、想像を超えて感染者は増えてしまった。

世界の大都市だけでなく、日本においても病院や役所での感染者数増、感染ルートの分からない人の増加により、クラスター管理による感染者数の抑制のフェイズから戦略を変えなければいけない状況になってしまった。

28日夕方に安部首相が会見し、「リーマンショック以上の経済対策」「雇用維持」「生活支援」などの経済対策を発表し、経済活動に関して短期的になすべき事を発表した。すばやい対応だし、多くの人が注目し、不安が増大する、このタイミングで会見・発表したのは、経済活動の急激な停滞や雇用の維持に意味のあるものになると推測する。

一方で、このコロナウィルスは長期化することも同時に発言された。

これからのすべての戦略は、短期対応をしながら、長期を見据えて練る必要がある。

日本はこれから「人口減」「財政悪化」「IT産業(ユニコーン起業の少なさ)への対応の遅れ」など課題は多くある。

本日の会見で「日本経済を成長軌道に戻すための対策も準備する。外食や観光で使える割引クーポン券などを想定する」と報道されているが、内需の期待に関して悲観し、消費欲望が低迷している中で、現金給付策も含めて国内施策を充実させるのは、あまり得策とは個人的には思わない。

世界の富裕層や観光客に対して、どのように「Re:Japan」を見せれるかが重要なのではないだろうか?

台湾は、中国との関係性もあるが、コロナ封じに成功した。

デジタル担当政務委員のオードリー・タン(38歳)の対策は注目に値する。

タン氏は衛生福利部(保健省)中央健康保険署と協力して、台湾国内の薬局にあるマスクの在庫データをインターネット上に公開。すると、民間のITエンジニアがそのデータを地図上に落とし込み、在庫状況がひと目でわかるアプリを開発して無償配布するととともに、デマ情報の拡散を防ぐため、ラインなどの通信アプリを通じて間違った情報を信じないよう注意するメールを配信。また、新型コロナウイルスに感染しやすいタクシー運転手やバス運転手にマスクが優先的に届くように求める情報を発信した。さらには後に横浜に停泊する事となる、「ダイヤモンド・プリンセス」の乗客の、下船してから訪れた場所をすべて公開した。テクノロジーを駆使した危機管理は、今後の日本での感染症対策に必要な知見だと感じる。

屋形船一つを管理・情報公開できない日本とはかなり異なっている。

台湾は「安全な国」。

コロナウィルスが拡大する中で、これ以上の宣伝・経済効果はないだろう。

日本にも、まだチャンスがある。

幸いまだ、オーバーシュートは起こっていない。

オリンピックは延期され、来年開催される可能性は高い。

いずれ理由は解明されるのだろうけど、(BCG?規律を重んじる国民性?清潔好き?盤石な医療体制?)、なぜか感染拡大が遅い。

この危機をうまく乗り越えられたのなら、「おもてなし」も含めた「観光資源」に加えて、「規律」「清潔」「医療」は長期的な強みになる可能性が高い。

そう考えると、いま短期的に全力を尽くすべきは、痛みや批判を伴っても、今からでも、感染者の「情報開示」、より強力な「外出抑制」、より強力な「イベント抑制」をリーダーたちが旗を振る事なのではないだろうか。

日本国民が様々な不安の中で消費欲望が低い中で、期待できるのは「海外需要」だろう。「観光業」「飲食業」の復活にも「インバウンド」「アウトバンド」の火を絶やさない事に費用を使うべきだと考える。短期的にあれば、あったで嬉しいけど、「お食事券」や「旅行券」でも「10万円」でもない。

ほんとうに欲しいのは「海外需要」。

「円安」状況は、あればあったで良いが、この機会に一気に観光地を高級リゾート化できるような大胆な投資ができないかとも思う。スキー観光需要・温泉観光需要だけでなく、ヘルスツーリズム・カジノツーリズム・体験型施設の充実など、観光投資に関する大きな税制優遇・助成金を行うのはどうだろうか。

また、街づくりも「ホテル」「旅館」内を中心とした観光から、街全体を通じた「宿」「食」「体験」「ナイトタイム」の分業を進め、客単価の増加を図れる街づくりを推し進めてほしい。

今回の事で、肌身に感じるとは思わなかったが、世界はすごく近くなった。

今日本は「感染拡大 重大局面」にあるとともに、「未来経済政策 重大局面」にもあるのではないだろうか。

コロナウィルス感染者の日本1000人超え/兵庫県政に思う

コロナウィルスの感染者数が1000人を超えた。

先月時点で日本の感染者数は最大で1000人ぐらいかと予測していたが、これを超える事は確実となった。政府や自治体は2月末より外出を控えるように指示をだしていたが、少し遅かったのかもしれない。今となっては、あとの祭りだが、その前週の3連休から動いても良かったのかもしれない。

とはいえ、グラフをみると徐々に新規感染者数は減ってきているようにも見える。

充分ではないものの、検査数も増えてきているので、ここから新規感染者数が止まってくれば好転も見えてくる。

兵庫⇔大阪間では、行き来の自粛の要請もされたが、今日も兵庫は感染の拡大を続けている状況。各県・市町村の対応も大事な局面にきている。兵庫県は3月7日の介護施設の利用者感染、3月8日の病院施設での感染後確認後の対応に問題がなかったのか、一考すべきなのではないか?と思う。

デイケア利用者→病院→院内感染→市の基幹病院の機能停止という、「こうなってはいけないよ」というお手本の例を提示しているように見える。

兵庫井戸知事の発言や振る舞いが注目されているが、やはり5期もトップを務めてしまうと、危機感や変革へのモチベーションが削がれるのだろうか?

どんなことをやっているのかなと県の政策もみてみたが、「AIを活用した未来予測 2050年の兵庫の研究」は特におそろしい。

私自身は、特に政治に関して支持政党や主義主張を強くもっているものではないけれど、この施策は、京都大学日立製作所にお金を払う?ためにしているのかな?と思うレベルなので、時間のある方は一読を。おそらく、AIを駆使されたのだろうが、アウトプットは大学生が直観で書いても同様の事がかけそうなアウトプットな上に、具体的施策に関するクリエイティブ・アイディアもなく、ああ大学の先生が言いそうな事・・議事の内容は、民間企業でこんな会議やっていたら。。。という状況。調査のための調査?

●「AIを活用した未来予測 2050年の兵庫の研究」http://web.pref.hyogo.lg.jp/kk07/documents/20200219shiryou2.pdf

兵庫県地域創生戦略」や 「兵庫2030年の展望」については、かなり骨太の戦略で期待をするが、今の兵庫県にはおそらく、実行に移せるケーパビリティがないかもしれない。(変革をしない兵庫?民泊がほとんどない兵庫?観光客数の伸びが弱い兵庫?)

web.pref.hyogo.lg.jp

今まで立地や過去の財産に恵まれた兵庫県が、ほんとうに動くのは、思い出したくもないが、震災時のように、本当の危機を実感した時しかないかもしれない。

大変な時でもあるが、「今ここにある危機」が、新たな改革へ進むことを一人の兵庫県出身者として望む。

 

●参考>民泊許可状況:異常に低い兵庫

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●観光客数推移と観光客数規模状況

f:id:TAK-JAPAN:20200322003323j:plain

 

 日経平均株価はどこまでいくか

約1ヶ月前にコロナウィエルスについてブログを書いたがその際に「バブル崩壊前に景色が似ている」と書いてしまった。

本日日経平均株価は18000円を割り、現実のものになる可能性が高くなってきた。

ブラックマンデーの時は株価は約3ヶ月かけて、下落前から59%まで下落している。

今回はどうか?

過去最大幅の下落とは言うものの、率でいうと、まだ30%程度の下落幅となっており、大きな下落幅ではあるものの、本日の3月13日時点ではブラックマンデー時の約半分のインパクトが起こったとみるのが妥当だろう。

現在の株価の推移は、大口投資家というよりは、AIなどのアルゴリズムに左右されている部分も大きいと推測される。AIは未知のコロナウィルスを認識、把握、学習しきれていないと考えられ、今後出てくる様々な経済指標や学習機能から予測外の動きも短期的にはするだろう。

今回の日経平均の動きは、長期的に株式運用されている方であれば、何となくの予兆は感じていたのではないだろうか?

私自身は株式に関しては、業界人でもなく、いわゆる素人ではあるが、私の父はまさにどっぷりの業界人であったため、多少なりの知見があった事が幸いし、幸い今回の騒動に巻き込まれずに済んだ。

私の見解ではないが、業界人の父の残してくれた話を少し書き起こします。

●株価には必ずルーティーンがあり、それは20〜30年周期にやってくる。

●株価暴落時には、株価と実体経済の乖離の予兆がみられ、株価はその乖離をオフセットしようと動く。

●素人が短期的な売買で収益を出すのは、ギャンブル性が高く運不運に左右される。

●素人の株式投資は、「暴落後」に購入し、「資産」として「安定株」に対して「長期的」に持つこと以外勝ち目はない。

今回のケースは、父が教えてくれた多くの事が詰まっているように感じる。

バブル崩壊後から約30年たち、底値をつけてから20年が経った。そして、トランプさんや安倍さん、黒田さんが株価を上げる事に躍起なり、利益を上げていない企業がその将来性をもとに時価総額が恐ろしく高まり、実体経済との乖離が生まれる状況が発生した。市場はその兆候を見逃さず、コロナウィルスという一つをきっかけによって調整を図った。こう見るのが妥当ではないだろうか。

市場関係者の一部の人は、各先進国の大きな経済対策に期待をよせるが、その活動自身が次の暴落を招く事を見据えた方が良い。対策余地が残っているのは米国の減税や利下げ程度で、日本にはあまり打ち手がない。日本の打ち手は日銀の介入による下げ幅の縮小程度に過ぎない。

先週5000億も焦げ付かせた日銀は、腰を据えて市場を見極め、意味あるタイミング(コロナウィルス収束予兆のタイミング)での介入をするべきだと考える。日本企業の解散価値は18000円あたりと言われる。今が普通の状態。これから起こるのがコロナウィルスによる経済活動による打撃とみるのが冷静な感覚か?

いづれにせよ、株を保有している人も、保有していない人も、まもなく、資産運用を考えるべきタイミングがきている。特に資産運用を始めていない若い人は大きなチャンスがきたと捉える方が良いだろう。また、父の言葉を信じると素人の私にも大きなチャンスがきたと言ってもよいのかな?

思い起こせばバブル崩壊後、孫さんや三木谷さん、堀江さんも含めて大きなチャレンジをし、大きな成功もなし得た。

次の時代が近づいてきている。

世界経済は一つになっている事が今回はっきりした。

情報公開、検閲、デマなどの小さな小さな一つの事象をとっても、「開く力」と「閉じる力」のせめぎ合いが始まってきている。

新たな技術や創造で「開く力」が世界を席巻するのだろう。

バブル崩壊後の失われた20年の最大の失敗は、インターネットの「開く力」を「秩序を壊すもの」として、恐れ、「閉じて」しまった事なのではないだろうか?

日本における、「安心」「安全」「清潔」「秩序」「情報公開」「医療」「平等性」「公助・共助」は世界において戦える武器になる可能性がある。世界での人材獲得も含めてこれらの武器を味方に「開く力」で、また20〜30年後にくる「バブル」を観たい。

 

 

 

 

 

 

コロナウィルス脅威甘くみてはいけない(3)

前回書いた記事からコロナウィルスの感染者は3万人が増えた。

2月17日現在

感染者数71,324人・死者数1775人となっている。

前回書いた記事から感染者数が「二桁」増える事はないだろうと書いたが、増加の推移をみても「二桁」増えるのはないかとみられる。

このまま緩やかな感染者数の増加、1か月後あたりからの感染者数の減少というのを心から願うが、

①感染者の職業にからむ接触人数

②感染者の移動にからむ接触人数

③水際・封じ込め施策の誤った解除タイミング

がなければ、日本における感染者数が1000人台(クルーズ船除き)に乗ることはないものとみられる。

厚生労働省は「感染経路」が不明なこと・「感染者数増」から、「感染者」の行動・移動詳細を発表することをやめたとしているが、ある程度の混乱もあるかもしれないが、封じ込めのためには、分かっている部分だけでも公表をしていった方がよいのかと思う。各地域の経済的影響も考えたものかと考えるが、今回の判断が更なる混乱・経済的影響・前回に続く東京オリンピックの延期につながらない事を祈る。

東京オリンピック年という特別な経済効果を生む年という事を考えても少し厳しめの対応をしても良いのではないかと考えるが、SARSが収束したのは7月。早く対応をしないと本当に、2度目の東京オリンピック中止に追い込まれてしまう。スケジュール通り行うのか、中止するのか等々の判断を、感染者数が増え続けているであろう今月中に迫られる中、政府・東京都はどのように判断するのだろうか?

大阪府が発表している感染者(中国観光客バスに同乗)の詳細行動の報告をみても、どんな事にきをつければいいのかまったく分からない。より詳細な報告がなければきをつけようがない。

以下、大阪府発表

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【概要】
(1)年代:40代
(2)性別:女性
(3)居住地:大阪府
(4)症状、経過:
  1月20日(月曜日)       発熱、医療機関(府外)受診。受診してからはマスクを着用(以降の日も終日着用)。
  1月21日(火曜日)       医療機関(府外)受診
  1月22日(水曜日)       体調不良でガイドを交代し、大阪府外から大阪市内へ移動。大阪府内の医療機関Aを受診。大阪市内の自宅に戻る。【訂正済み】
  1月23日(木曜日)       症状改善なく保健所に相談し大阪府内の医療機関Bを受診。発熱、呼吸器症状および、胸部CT画像で肺炎所見あり入院となった。
  1月24日(金曜日)から1月26日(日曜日)  37度から38度台で継続した発熱
  1月28日(火曜日)       疑似症サーベイランスとして、国立感染症研究所へ検体搬送
  1月29日(水曜日)       症状は改善。咳のみ。経過観察のため入院中。陽性判明

(5)行動歴:
 <1月12日(日曜日)から1月17日(金曜日)までは武漢市からのツアー客が乗車するバス(国内6例目の患者も同乗)にガイドとして乗車>
  1月11日(土曜日)から1月13日(月曜日) 府外
  1月14日(火曜日)               大阪府外・府内
  1月15日(水曜日)から1月16日(木曜日) 大阪府内・府外
 <1月17日(金曜日)から1月22日(水曜日)は別のツアーのバスにガイドとして乗車>
  1月17日(金曜日)から1月18日(土曜日) 大阪府内・府外
  1月19日(日曜日)                府外(鼻汁)

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この報告から、私たちができる事は大阪には近づかない!という事しかない。

泉岳寺にある大手通信系会社の社員が感染したとの話があるが、おそらく消毒等の対応確実に行っているものと思われる。もっと言えばこの感染者の移動交通経路についてはかなり詳細なものがあると思われ、まだ封じこめにできる事をあるはずかと思われる。公表はしなくても良いが、厚労省は極秘裏にでも対応を進めるべきだろう。もっといえば、東京の屋形船はもっと分かりやすく乗客を囲いこめる可能性があり、経済的な補償とともに、検査対応をしたほうが良いだろう。

和歌山はもっと分かりやすい。基本的には院内感染が中心。この病院にかかわる方についてはきちんと全員検査すべきだろう。

できる部分からして置いたほうが良い。

個人的には、SARS同様に夏ごろには収束するのだろうと想像するが、経済・株価については危ない状況がはらんでいるようにみられる。現在の株価はアルゴリズムの影響もあって、影響がほとんどでていない。より詳細な企業業績悪化の発表がでてきた時にどのような推移をするのか目配りする必要がでてきている。世界企業は決して良くない。株価だけが以上に高い。バブル前にみた景色と似ている。気をつける必要がある。必ず何年か周期にやってくるブラックデーは徐々に近づいてきている。

 

 

 

 

 

【おすすめサイト】今だからこそ!ハイエンド旅行を楽しもう

コロナウィルスが猛威を振るっている。

心斎橋、京都、奈良も明らかに観光客が少ない。

少しリスクはあるけれど、いまだからこそなかなか行けない、泊まれない観光地やホテルにいくのは「逆張り」として、いいかもしれない。

さすがにアジア諸国はおすすめしないけど、国内は「今」こそ、いいかも知れない。

おなかを空かせた奈良の「鹿」も歓迎してくれるはず。

お安くなっているプランもでてきた。

なかなか予約が取れなかったホテルやマンダリン・アマン・リッツなどの世界の高級ホテルや星野リゾート系のホテルを狙っていくのは、賢い選択かもしれない。 

 

オリンピックまでは何となく浮足立った日本経済・株式相場になるかもしれないが、その後の日本経済の成長はとてもじゃないが見込めない。数年前、小泉進次郎さんが「オリンピック後は、見たくない日本の現実がすべて姿を現す」と語っている。景気が落ち込んだ後、期待を背負いながら総理への道へ進んでいくのかな?

安部さんが撃ち込んだ様々な戦略の中で、オリンピック後に日本に残っている資産や戦略は「観光立国」戦略しかないかもしれない。ウィルスのお話で一時的に冷え込む事はあるだろうけど、「日本観光」のブームは2025年の大阪万博も含めて当面続くだろうから、「行くなら『今』」しかない、ような気がしてならない。

今の旅行の「はやり」は老人の「やけくそ消費」旅行。九州の「ななつ星」や「クルーズ船旅行」に数百万かける人たちもいる。「海外にいく体力がない」「今までの自分へのご褒美」としてお金をかけるのだろうけど、そんなことしなくても、もっともっと情報を集めれば有意義なお金のかけ方がある。

空き別荘を宿泊施設として貸し出している「airbnb」やハイエンドホテルを特集している「一休com」などで検索すれば、すばらしい「宿泊施設」「レストラン」「体験」が得られるはずだ。

www.ikyu.com

 

情報格差が「人生の楽しみ方、過ごし方」に影響を及ぼす時代。

資産運用、税金、相続もそうだが、「旅行」の選択一つをとってもそんな時代が到来している。 

 

コロナウィルス脅威甘くみてはいけない(2)

先般コロナウィルスの脅威について書いたが、予想通り感染者数・死者数の「桁」が変わる勢いにある。

2月12日時点で、感染者数45167人、死者数1115人となった。

現状のデータ推移からみると、湖北省での検査体制は徐々に整いつつあるものの、一気に検査できるのは3000人~4000人といった程度の検査体制で有ることが推移から推測できる。

vdata.nikkei.com

私の会社でも備蓄していたマスクが社員に配られると状況となってきたが、日本国内における広がりが抑えられるか否かはこの1か月にかかっているだろうと推測される。

もし、どこか大都市圏の学校・会社員で一名でも感染者がでたとすると、様々なところで消毒や休業など、若干のパニックが起こることが推定される。

幸いなことに、現時点でそのようなことが起こっていないが、武漢からのチャーター機で帰国し、そのまま自宅に帰宅に帰ってしまった方が感染していたという事実をみても、いつどこからパンデミックが起こっても不思議ではない状況が起こっている。

ただ、世界での感染の広がりのペースをみると一部のアジア国を除いて、世界での感染者がいまから二桁増えるという事に関しては「封じ込み」ができたのであろうと推測する。日本においても、純粋な感染者数が100人を超えることはあっても、奈良公園の鹿が狂暴になる事はあっても、1万人になる事は回避できたのではないだろうか。(最悪の状況になっても1000人程度か)

ここからは、どのように収束できるか、いつ安全宣言を出し、中国国内を正常化していけるか、マイナスになった経済活動を影響なく再開できるかという観点に移ってくる。

WHOは、横浜港に入ったダイヤモンドプリンセス号を注視しているという。

どのように感染が広がり、どのように収束するのかの重要なケースになるとの事。

湖北省でも危険なエリアに近い方が多いと言われている第一便のチャーター機で帰国された方のホテル内で感染者が広がらなかった事は朗報だ。どのような隔離体制、検査体制を引けば「(一定の)安全宣言」ができるのかの事例を出せたことは、今後の正常化に向けて、大きな役割を果たしている。

収束にみせて、どのような形で「安全宣言」を出していけるか、中国政府、WHOの役割は大きい。初期対応について批判のあった本件、「収束」については、「すばやく、賢明な判断」を出し、経済活動の影響も最小限に抑えるべく、世界が協力して動いてほしいと祈る。

社会人向け大学院に、向く人、向かない人

社会人向け大学院に、向く人、向かない人がいる。

大学院はそれなりの課題もあり自身のタイムマネジメントができる人でないと厳しい。

自分の場合で言うと、学ぶことが新しい事ばかりだったこともあり、

平日5:00-7:00、18:00-24:00ぐらいまでは講義と課題に追われ、プライベートの時間はある意味会社のお昼休みぐらいになっていった。

休日は朝から晩まで講義と宿題で、あまりにも厳しかった時にフィットネスに一時間ぐらいいったりして気分転換するのが日課となっていった。

たまたま、単身赴任だった事も幸いして、なんとか時間創出できていたが、

新婚の人やお子さんが小さな人は時間を創出するのが大変そうで、家族の協力を得るのに苦労されていた。

会社に通いながら、大学院に行くのは「時間」との戦いになる。

それがある意味、タイムマネジメントの勉強ににもなるのだが、

「無駄な会議は出ない」「無駄な社内の飲み会にはいかない」「無駄な仕事をしない」

という行動を徹底しないと「時間創出」ができなくなっていく。

通勤時間やプライベートの過ごし方について本気で考えだすようになっていく。

特にプライベートの時間に関しては、小さな飲み会や会合にしても、目的意識を持つようになってくる。ゴルフなどで一日の大半がとられるような日でも、先輩や同僚、得意先の人から「何かを学ぼう」という意識が芽生えてくる。

自分の人生の「タイムマネジメント」ができる人。まずはこれが第一の課題となる。

家族の協力が必要になる人は、まずは奥様ときちんとそのあたりを話をしてから始めるほうが良い。

二つ目は、モチベーションが保ちつづける根気がある人でないと厳しい。

あらゆる事にいえることでもあるが、モチベーションを保つのは重要だ。

自身は製品開発や改良をしているが、ある先輩から「1000に3つしかヒットしない、新製品の世界だけど、失敗というの『あきらめる事』、改良を繰り返し続ければ『成功』となる確率は数段上がる」という話をたたきこまれていた。学びの世界でも同じなのかなと思う。1年や2年学んでいると心折れそうになる場面もくる。毎日のディスカッションや講義についていけず、くじけそうになる時も必ずある。

あきらめちゃいけない。

今までの経験や変なプライドは捨てて、分からない事はきちんと「分からない」と質問し分かるまでやり続ける事が重要だ。本当に「聞くのは『一瞬の恥」で分からないまま放置するのは『一生の恥」」となる。また「恥」をかいたほうが、身になったりする。私の場合は、これに気づくのに半年かかり、もったいない半年を過ごしてしまったと後悔している。通学生の場合も、オンラインの場合でもスクリーニングなどを通じて、同窓生と切磋琢磨しながら、時には気持ちを共有しながら学びを続けるのが良いだろう。

三つ目は、素直な人である事だと感じる。

先にも書いたが、社会人として今まで色んな学びを得てきているのは間違いがない。だけれども、その話は一度すべて一度引き出しにしまって、飛び込んだほうが良いと感じる。セミナーでも実務でも何でもそうだが、「何かを得よう」という心持ちで臨む人と「意味ないだろうな。。」と思って臨む人では、吸収する力が大きく異なる。もしかすると会社から派遣されて、それほどのモチベーションなく大学院にきている人もいるかも知れない。やはり見ていると「学びの質」は大きく異なるし、卒業するタイミングでの差は計り知れないほど大きくなっているのに気づく。今までの経験にしがみついていると学びの量も少なくなってしまうこともあるので注意が必要。一度素直にすべてを受け入れてから、後々に自身の経験と照らし合わせて、結論を導き出せばよいだけの話であって、学びの最中から自身の経験を持ち出し、結論を急ぐ必要はない。

四つ目は、心身ともに健康な人である事。

同窓生の中にも何人か健康をくずして退学や留年をしていった方がいらっしゃった。タイムマネジメントもそうだが、健康はすごく重要だ。一体なんのために学んでいるのかも分からなくなっていく。忙しい中でも朝のジョギングやフィットネスなど体力低下も防いでいかないといけない。また運動で頭を空っぽにする時間をつくるというのも重要だったのかなと今から思うと感じる。心の健康も同じくある。仕事が窮地に立たされ、テンパってしまい、会社が終わってからも土日もその事に心が支配されてしまうタイプの人がいる。その仕事がうまく行かないのは、あなた個人だけの問題ではないし、あなた一人で解決しなくてはいけない問題でもない。当然そうなると、講義や課題もままならず、学業も実務もうまくいかないという事になりがちになる。すべてを自分の問題にしてしまう傾向のある人は、すべてを忘れる時間を作る努力をしたほうが良い。今の状況を変革するために学びをしているという事を忘れずに、心の健康にも気を配れる状況をつくり上げることが大事。

タイムマネジメント」「モチベーション維持」「素直さ」「健康」この4つを意識すればより良い大学院生活を過ごせるのではないかと感じる。